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2006年12月21日

亀田興毅が初防衛成功  各関係者の戦評は... 

 世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級タイトルマッチ12回戦が12月20日、東京の有明コロシアムで行われた。
 王者の亀田興毅(20:協栄)が1位のフアン・ランダエタ(28:ベネズエラ)を3―0の判定で下した。デビューから13連勝で初防衛を飾った。→ranking

 両者は今年8月の王座決定戦で対戦した。亀田興毅が2―1で判定勝ちしたが、微妙な内容だったことから、判定に批判が集まった。再戦も判定にもつれ込んだが、今回は亀田興毅の完勝だった。
 国内の現役世界王者は対戦前と変わらず6人である。


 【戦評】

 サウスポー同士の対戦は序盤、スタイルが固まらなかった亀田興毅にランダエタが左右ボディとアッパーを好打して、互角の内容であった。五回からは、亀田興毅が右ジャブとフェイントを使い相手を揺さぶってリズムをつかむ。七回には左ボディから左右の連打を顔面に打ち込み、ポイントで有利に立っていった。十回と十一回にも上下を打ち分けてランダエタの動きを止めた亀田興毅は、十二回にバッティングで減点されたものの、ジャッジ3人から支持を受けた。ランダエタは亀田興毅の動きについていけないようで、終盤は手数も減った。

 ◆亀田興毅:(前回の対戦から)この4カ月は長かったが、ようやく決着が付いた。前回が前回だっただけに、プレッシャーはあった。応援してくれたファンに嫌な思いもさせた。おやじが常に壁になってくれた。前回のことは忘れて。あれは亀田興毅ではなく、親戚だった。今回は本物。


 ◆森田健・世界ボクシング評議会(WBC)公認国際審判委員:今回は誰が見ても(亀田興毅の)勝ちでしょう。ガードをしても、ロープに追いつめられるだけで(亀田興毅の)ポイントになる。ただ亀田興毅にはもう少し手数を出してもらいたかった。


 ◆原田政彦(ファイティング原田)・日本プロボクシング協会会長:亀田興毅はよく勉強していた。打たれても下がらず、最後まで足を使っていた。


 ◆WBA・WBCミニマム級元王者・大橋秀行:勝ちに徹していた。終盤は前に出るかと思ったが、攻めたい気持ちをよく我慢した。1ラウンドで足を使っていた時点で、勝ちを確信した。


 ◆日本ボクシングコミッション・安河内剛事務局長:レフェリングは厳格だったし、採点もフェアで、クリアな試合だった。(審判員がいずれも中立地域となったのは)WBAも神経を使ったのだと思う。(はっきりした結果で)正直ほっとした。


 ◆WBCスーパーフライ級元王者・川嶋勝重さん:ニュースタイルの亀田興毅が見えた。出入りできたことが大差につながった。もともとそういうボクシングができる子。初防衛できたのは収穫だと思う。長くタイトルを守るには、幅広いスタイルを持つことが大事。


 ◆WBCスーパーライト級元王者・浜田剛史:今までの良さを残したまま、幅の広さも出した。4カ月で変身できたのはたいしたものだ。五回ぐらいから(亀田興毅の)勝利を確信していた。ランダエタはリズムが狂っていた。今回は疑いのない勝利だ。



 ●今回はきっちりと決着。ボクサーとしての賢さを感じた。「疑惑の判定」と批判を浴びた前回対決から4カ月半。自身の課題を的確に把握し、克服してきた亀田興毅が、因縁の相手にきっちり決着をつけた形となった。


 時折ガードを下げ、足を使った。ガードを固めて強引に前へ出る「亀田興毅スタイル」ではない。四回まではぎこちなかったが、五回からは右ジャブを多用し、相手の右ジャブを体を振ってかいくぐっていった。ボディー連打から左クロスにつなげるなど上下に打ち分け、離れ際の右フックも有効だったと思う。相手の反撃には瞬時にバックステップを行っていた。スピードある出入りに、挑戦者はついていけないようだった。攻防一体の新スタイルに、本人も「まだ完全ではないが、ようできたんじゃないか」と納得顔だった。


 「この4カ月、何も楽しいことはなかった」と振り返る。前回は、一回にダウンを奪われるなど大苦戦をしていた。試合後は判定問題に加え、傍若無人な態度にも批判が噴出した。自らまいた種とはいえ、バッシングの嵐はさすがにこたえたようだった。


 そんななかで、デビュー当初のビデオを見返すなど、今の自分に欠けている部分を見つめなおした。相手を崩すジャブ、入り際のダッキングやフェイント、フットワークは華麗だった。父史郎トレーナーは「原点に戻った。忘れていた基本を(亀田興毅スタイルに)ミックスした」と説明している。


 短期間での成長ぶりは非凡さを証明した形だ。「これからもずっとずっと勝って行く」「まだ自分のボクシングは出来ていない。一日一日練習せなあかん」と。ビッグマウスの中に謙虚さが交じるのが亀田興毅らしい。

 ●ランダエタは1ラウンドから、「亀田興毅があれほど走り回るとは思わなかった」と。スタイルの変化に焦ったようだ。前回は、真っすぐ突っ込んでくる亀田興毅に、得意のカウンターでアッパーを決めてダウンを奪った。しかし今回は、激しく動き回る亀田興毅に右ジャブを封じられ、捕らえ切れていなかった。「止まって下の方にパンチを入れたかったが修正できず、自分の考えている試合ができなかった。(判定前に)亀田興毅の完全な勝ちだと思った」とランダエタは認めた。「亀田興毅は私よりいい準備をした。試合後に私の腕を上げてくれたし、人間的にも成長した」と今回の判定負けは納得した様子だった。


 ●タイトル戦に先立って行われたスーパーフライ級ノンタイトル戦で、「亀田3兄弟」の二男大毅(17)がインドネシアライトフライ級4位ベテラン、モハマド・サディック(33)に一回の37秒KO勝ちだった。ゴングとともにダッシュしての連打だった。最後は左フックを顎にクリーンヒットさせた。「力で倒す。今年のテーマで締めくくれた」と納得の表情で、勝ち名乗りの後は恒例のリング上で、人気バンドB′zの「いつかのメリークリスマス」を歌った。マイクが入っておらず、声が場内に響かないハプニングもあったが、本人は歌い続けて意に介さなかった。「フライ級、スーパーフライ級の王者たち、2007年は首を洗って待っておけ」と、終始強気だった。


 ●8月の前回は、韓国、パナマ、フランスの3氏で構成したジャッジの採点が疑念を呼んだ。今回WBAは米国、英国、南アフリカからジャッジを招き、アジアと中南米は外した。レフェリーも、WBA審判委員長を務めるルイス・パボン氏(プエルトリコ)が務めるなど、一定の配慮が感じられる配置であった。


 また、世界ボクシング評議会(WBC)は先月、日本で行われた世界タイトル戦で、四回と八回の終了後にそこまでの採点を発表する「採点公開制」を初めて実施したが、WBAはまだ制度を導入していないため、今回の試合も途中採点は公開されなかった。

 ●次戦も同級、統一戦も視野に
 大差判定で初防衛を果たしたことで、来年も引き続きライトフライ級で戦うことが濃厚のようだ。次戦は3月に内定しており、場所は東京・両国国技館を予定である。WBCとの王座統一戦を視野に入れながら、連勝をにらんでいる。

 父史郎によれば、ライトフライ級でのリングは、最大であと4試合が限界だとのこと。興毅は20歳でまだ成長期にあるため、減量がきつくなれば来年に王座を返上し、フライ級に上げる可能性もあり、2階級制覇を狙うことになるようだ。

 また、亀田陣営は来年に地元大阪での防衛戦を計画しているもよう。2005年4月に協栄ジムに移籍してから大阪で試合を行っていないため、これは興毅たっての希望である。ファンサービスのため地方都市を回る計画もあり、全国を飛び回る2007年になりそうである。


  ◇日本ジム所属の現役世界王者◇


新井田  豊(横浜光)  WBAミニマム級


イーグル京和(角海老宝石)WBCミニマム級


高山 勝成(グリーンツダ)WBAミニマム級暫定


亀田 興毅(協栄)WBAライトフライ級


名城 信男(六島)WBAスーパーフライ級


長谷川穂積(千里馬神戸)WBCバンタム級


  ▼プロボクシング階級一覧▼


























































































階級
ポンド キロ 歴代チャンピオン
ミニマム級
(ストロー)
105ポンド
以下
47.61以下 井岡弘樹(WBCストロー)
ライト・フライ級
(ジュニアフライ)
105〜10848.97キロ以下 渡嘉敷勝男(WBA)、井岡弘樹(WBA、WBCストロー)
フライ級 108〜11250.80キロ以下 ファイティング原田、勇利アルバチャコフ(WBC)
スーパー・フライ級
(ジュニアバンタム)
112〜115 52.16キロ
以下
セレス小林(WBA)、徳山昌守(WBC)、飯田覚士(WBA)、鬼塚勝也(WBA)、渡辺二郎(WBA・WBC)
バンタム級 115〜11853.52キロ以下 ファイティング原田、辰吉丈一郎(WBC)、薬師寺保栄(WBC)
スーパー・バンタム級
(ジュニアフェザー)
118〜122 55.34キロ
以下
 
フェザー級 122〜126 57.15キロ
以下
 
スーパー・フェザー級
(ジュニアライト)
126〜130 58.97キロ
以下
 
ライト級 130〜135 61.23キロ
以下
ガッツ石松、畑山隆則(WBA、WBAスーパーフェザー)
スーパー・ライト級
(ジュニアウェルター)
135〜140 63.50キロ
以下
 
ウェルター級 140〜147 66.68キロ
以下
 
スーパー・ウェルター級
(ジュニアミドル)
147〜154 69.85キロ
以下
輪島功一(WBA)
ミドル級 154〜160 72.57キロ
以下
竹原慎二
スーパー・ミドル級 160〜168 76.2キロ
以下
 
ライト・ヘビー級 168〜175 79.38キロ
以下
 
クルーザー級 175〜190 86.18キロ
以下
西島洋介
ヘビー級 190ポンド
以上
86.18キロ
以上
マイク・タイソン

ranking




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